2014/08/26

皇居外周散策の楽しみ

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 こちらは大手濠の白鳥です。
今日はアップで撮影してみました。
コブのあたりをよくご覧ください。黒いラインがギザギザしています。
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 こちらは桔梗濠の白鳥です。
コブ近くの黒いラインがスッとしていますね。

 コブハクチョウの見分け方は難しいそですが、少しずつ特徴を追っていきたいと思います。
皆様もそれぞれの個性を見つけてみてくださいね。

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 皇居の外周の道路に「花の環案内」があります。
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 一周をぐるりと、100mごとに都道府県の花のプレートが埋められているそうです。
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 全体図がある場所は東京メトロ有楽町線の桜田門駅の真上あたり。
JRでは有楽町駅が最寄りになります。
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 案内板に「現在地」と記されています。
散策するときに一つ一つ探しながら歩いても楽しいですね。
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 和田倉噴水公園は特別清掃のため29日まで噴水を停止中です。
デッキの休憩所も改装のため今週いっぱいで閉鎖になります。
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 チャバネセセリがたくさん吸蜜に来ていました。
秋にたくさん見かけます。

 暑さも少しずつ和らいできました。
皇居外周の散策をどうぞお楽しみください。

2014/08/25

北の丸公園で夏の昆虫観察会を開催しました

 8月20日(木)に環境省主催「みんなおいでよ!北の丸公園で夏の昆虫観察会」を開催しました。小学生を対象としたこの観察会では、保護者の方たちと一緒に、講師の先生と園内で見られる様々な昆虫を観察してまわることが目的です。
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 まずはじめに、講師である山崎先生から昆虫を捕まえるための網の使い方を習います。昆虫の習性によって網の使い方は異なるそう。先生のお手本を真似ながら、保護者の方も一緒に楽しく予行練習です。
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 それでは、観察会スタート!虫取りに慣れた様子の男の子が、さっそく何か捕まえました。先生に見てもらうと・・・
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 アブラゼミのメスのお尻から、白くて細いものが出ています。なんとこれ、セミの卵なのだそう。普段はなかなか見る機会がありませんね。メスは産卵管を樹の幹に差し込んで卵を産みます。そこで孵化した幼虫が地面に 落ちて、土の中で5回脱皮を繰り返し、私たちの見慣れたあの抜け殻の姿になります。
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 さらに先に進むと・・・おや?緑の葉とドングリを残したまま折れた、コナラの枝先がいくつも落ちていました。これは一体誰の仕業なのでしょうか?
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 正解は、ユニークの見た目が印象的な「ハイイロチョッキリ」。長いクチバシの様な口吻(こうふん)でドングリに穴を開け、中に卵を産みつけます。その後、枝を切り落として、任務は完了です。 枝を切り落とす理由は、ドングリ好きな外敵に食べられないようにするためだとか、蛹になるためにドングリから出てきた幼虫が地面に潜りやすくするためといった説があるそうです。大きさ約8ミリの小さな昆虫が木の上で黙々と作業を行っているなんて、驚きですね。子供達も不思議そうに先生のお話を聞いていました。
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 さて、次は吉田茂像の裏に広がる花木園での昆虫観察です。どんな生き物が見られるかな?
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 早速子供たちが草原に入り、捕まえてきたのは「クルマバッタ」。翅(はね)を広げてみると、黄色い半円模様が描かれています。この模様が飛んでいる時に車輪が回っているように見える事が名前の由来です。その他にも、ショウリョウバッタ(チキチキバッタ)やクビキリギリス、ササキリ、オンブバッタ、ツヅレサセコオロギ、ツマグロヒョウモンなど、短時間で様々な昆虫を見ることができました。
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 たくさんの生きものと触れ合えた今回の昆虫観察会。先生の昆虫に関する興味深く面白いお話は尽きることなく、保護者の方にも大いに楽しんで頂けたようでした。
 北の丸公園は都心部にありながらも様々な生き物と出会える貴重なフィールドです。是非皆さんも、緑豊かな公園で息づく生き物たちの新たな発見を探しに、北の丸公園を訪れてみてはいかがでしょうか?

2014/08/18

牛ヶ淵のハスの花

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 地下鉄九段下駅を上がってすぐ。
牛ヶ淵ではハスの花が見頃です。
田安門の脇になります。
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 カメラが寄れなくて残念ですが、たくさんの花が開花しています。108
 牛ヶ淵いっぱいに広がっています。
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 蕾や咲き終わった後の花托も見えます。
ハスの花は午前中に開き、午後には閉じ、開花4日目に散ります。
ぜひ早起きしてお出かけください。

2014/08/14

北の丸公園の昆虫とノシランの花

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 午前9時頃に公園の西側を歩いていると、羽化したばかりのアブラゼミが翅を乾かしている場面に出くわしました。通常は敵に狙われにくい夜に行われる羽化ですが、時間を間違えてしまったのでしょうか・・・?発見した場合は触らずに、そっと優しく見守ってくださいね。
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 園内では、アブの仲間であるシオヤアブがよく見られます。おしりについている白いフワフワした毛のたばを持つのはオス。シオヤアブは草陰に隠れて獲物をじっと待ち、素早い動きでとらえた後にその体液を吸ってしまう、昆虫界のハンターです。
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 以前紹介したウチワトンボが池の近くで休んでいました。名前の由来である尾の先についている「うちわ」ですが、何の為にこのような形になったのかは、はっきりとわかっていないようです。
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 尾の先のブルーが可愛らしいイトトンボ。ぽっきりと折れてしまいそうなくらい細い体が特徴です。池の周りをのんびり飛んでいる事が多いので、是非探してみてください。
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 サトキマダラヒカゲは日陰を好むジャノメチョウ亜科の一種です。ジャノメ(蛇の目)の名の通り、翅にはギョロっとした目玉の様な模様がたくさんついていますね。
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 池の上をスーイスイ♪と気持ち良さそうに移動しているアメンボ。 脚の先の毛に体から出た油を塗りつけ、水をはじいて水面を浮いているのだそう。昆虫の知恵には驚くばかりです。
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 公園西側のモミジ林内に、ノシランの花が咲きました。
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 白い清楚な花は、暑い夏に涼しげな印象。実は秋から冬にかけて美しい藍色に熟します。色の変化を観察してみても面白いですね!

2014/08/12

美しい樹陰

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 皇居外苑の植栽といえば松が有名で、それぞれ個性があり樹形がとても魅力的です。
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 その樹陰もまた大変美しいのでご紹介します。
こちらは先ほどの二重橋に向かう植樹帯の松の樹陰です。
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 枝振りの様子がしっかりと陰にも出ていますね。
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 こちらはどんな樹形でしょうか。
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 先ほどの松よりスリムな樹形でした。
こうして一本一本の特徴を見ながら、お気に入りの松の木を探すと楽しいですね。
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 芝生広場は松以外にもいろいろな樹が植栽されています。
こちらの樹はどんな樹でしょう。
樹陰の葉の様子から想像してみてください。
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 カツラ科のカツラでした。
秋に味わいのある黄色の葉になり、甘い香りを一面に漂わせてくれます。
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 カツラの葉は丸い形が特徴です。松とはかなり様子が違いますね。
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 こちらは四阿近くでおなじみの樹です。
何の樹かわかりますか?
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 バラ科の桜でした。
春には花がとてもきれいでしたね。暑い夏は四阿にいらっしゃるお客様を強い日差しから守ってくれ、ホット一息。
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 こちらはとても陰が濃い様子がわかります。
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 楠公像近くのブナ科のスダジイです。
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 葉が密集しているのがわかりますね。
その分木陰も日差しをよりさえぎってくれます。

 皇居外苑の樹陰は、芝生の上に広がりそれぞれの形がよくわかります。
ぜひ木陰の涼しさと一緒に樹陰の美しい様子もお楽しみください。

2014/08/11

寄生植物ナンバンギセル

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 連日酷暑が続いており、早くも秋が恋しい今日この頃です。余りの暑さにセミ達の鳴き声もなんだか元気がないような・・・?
今回は少し変わった生き方をする植物をご紹介します。
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 こちらはハマウツボ科のナンバンギセル。主にススキの根に寄生する寄生植物で、自らの力では生長できないため、他の植物の根に寄生し、そこから養分を取りながら生育します。和名では「南蛮煙管(なんばんぎせる)」と書き、煙管を連想させる花の形が名前の由来です。
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 大きく伸びたススキの葉の根元に咲いているので、気がつくのはなかなか難しいですね。
北の丸公園にお越しの際は、池の畔にひっそりと生える、ナンバンギセルを探してみてください。

2014/08/04

エンジュの花

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 この時期は皇居外苑の街路樹、エンジュの花が目を惹きます。
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 辰巳櫓前、内堀通りの街路樹です。
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 お堀端にはシダレヤナギ、車道側にはエンジュが並んでいます。
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 足元にはたくさんの落ち花が。
風にも飛ばされるのですが、よく見ていたら蜂が蜜を吸うたびに花を落としているのがわかりました。
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 残念ながら蜂の動きが早く、樹高が高く撮影できませんでしたが、花の形はこの通り。エンジュはマメ科なのでマメ科特有の蝶型花です。
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 こちらは平川門近くの大きなニレ科のエノキです。
江戸時代に一里塚に植えられたという樹です。
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 葉の陰で、一つ一つ色付き始めている様子がご覧いただけます。
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 和田倉噴水公園のモチノキ科のソヨゴは、まだ葉と同じ色で固い実を揺らしています。
エノキより柄が長く、はじけるように葉から顔を出す様子が愛らしいです。

 皇居外苑の街路樹は他にもいろいろあります。
ぜひ足をとめてご覧になってみてください。

2014/07/29

皇居外苑の自然(7月の終わり)

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 暑さの中、色のついた植物が少ないのですが、ヨウシュヤマゴボウ(通称ヤマゴボウ)の茎と実の色が目を惹きます。(桜田濠)
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 ツユクサの青もあちこちで見かけます。
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 ムラサキツメクサの下にはカメムシが。
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 触角の白い点がオシャレですね。
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 カメムシの種類は大変多く、ちょっと気を付けるとこんな種類にも出会えます。
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 チョウトンボが水辺を飛んでいました。
ヒラヒラ飛ぶ姿はとても涼しげです。
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よく見ると、ジャノメチョウの翅の端がギザギザになっています。168
 シジミチョウの翅も傷んでいます。
この夏の急変する荒天に、鳥や虫たちがどう身を守っているのかと心配していたのですが、やはりダメージは避けられないのかもしれません。
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 先週お伝えしたレースの模様が、濠の周りではこんなに大胆に作られていました。
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 レースの作者は私達です。
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 濠の外周の大胆な様子に、クズとシダレヤナギの綱引きがありました。
必死で絡まるクズを懸命に振り払おうとするシダレヤナギですが・・・。
クズの強さにはかなわなそうです。
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 大手濠ではスズメたちが揃って砂浴びです。
5羽いるのがわかりますか?手前の左のスズメは少し色が白いですね。
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 今一番よく聞こえてくるのはミンミンゼミの声ですがアブラゼミも、ヒグラシの声も聞こえてきます。このショットはアブラゼミです。翅が不透明なのが」わかりますね。

夏休みは皇居外苑に自然観察にお越しください。

2014/07/23

キノコの不思議

 関東でも梅雨明け宣言が出されました。
日本では、一年のうちで梅雨時期と秋がキノコの多い時期になります。
梅雨の間、皇居外苑でもいろいろなキノコが見られました。
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 芝生地でよく見られた小さいキノコがキシメジ科のシバフタケです。
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 白くて三角帽子のオキナタケ科のキコガサタケ。
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 ヌメリガサ科のオオヒメノカサもよく見かけました。

これらは腐生菌といい、植物や動物の死骸や排泄物を分解するといわれる菌類です。
腐生菌の中で、特に木材を分解する働きをしてくれるものを腐朽菌といいます。
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 タコウキン科のヒイロタケも腐朽菌です。
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 こんなに小さい腐朽菌もあります。ボールペンと比べてみてください。
アカキクラゲ科のツノマタタケです。

 そしてその他に、皇居外苑で大切な存在の松と共生関係を結ぶ外生菌根菌のキノコ達がいます。
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 一番目にしたのがテングタケ科のツルタケです。
これはまだキノコとしては赤ちゃん(幼菌)です。
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 他にアンズタケ科のアンズタケ。
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 イグチ科のチチアワタケもありました。

 キノコの本体ともいうべき地中の菌糸は、土の中で複雑な共生関係を築き、互いに栄養のやり取りをし、双方が栄えるように協力しています。
死骸や枯れ枝を掃除するだけでなく、菌根菌のように植物成長を助けたり動物の食糧になったりと、キノコは生物界の大切な存在です。
南米でプラスチックを分解するキノコが発見されたというニュースも!

 来年のこの時期に、皇居外苑ではキノコ観察会を予定しています。
キノコの不思議な魅力を皆で探っていきましょう。

2014/07/18

北の丸公園のセミ

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 梅雨明けを前に、すっかり夏らしい陽気が続いていますね。緑豊かな北の丸公園ですが、公園西側は特にたくさんの木陰があり、滝近くのベンチに座ってのんびり休憩されているお客様の姿が見られました。写真は樹林地で咲き始めたオニユリ。ムカゴがたくさんついています。
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 ニイニイゼミの抜け殻が、園内の至る所で見られるようになりました。特徴は他のセミの抜け殻に比べて小さく、泥をかぶっていること。木の下の方にある場合が多いので、是非探してみてくださいね。
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 大きなケヤキの樹で「チーーーーー♪」と鳴いているニイニイゼミの成虫。抜け殻同様、小さく可愛らしいセミです。
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 こちらはミンミンゼミの抜け殻。大きさはニイニイゼミの約3倍で2.5センチほど。アブラゼミの抜け殻よりも少し薄い色をしています。抜け殻で何のセミか見分けられるようになると楽しいですね。
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 「ミーンミンミンミー♪」の声を頼りにミンミンゼミを探していると・・・いました!お尻を上げ、翅を広げて一生懸命鳴いています。セミ(オス)が鳴くのはメスを呼ぶため。今年の夏もこれから沢山のカップルが誕生し、また次の命へとバトンを繋いでいくのですね。