2014/11/19

北の丸公園の紅葉1

 一日一日と秋も深まり、朝晩は随分と冷え込むようになりました。今回は鮮やかに色付き始めた北の丸公園の紅葉好況をご紹介します。
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 公園管理事務所近くの橋からは芝生地全体の紅葉をご覧頂けます。池の水面には色付いたケヤキが鏡の様に映りこみ、趣が感じられます。ケヤキは葉を落とし始めましたので、撮影される方はお早めにどうぞ。
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 西大通りの紅葉も進んできました。ケヤキ、ドウダンツツジからはじまり、これからイチョウやモミジが色付いて来ます。毎年12月上旬頃に見頃を迎えますので、黄色や赤、朱色のコントラストをお楽しみください。
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 樹林地ではハゼノキが日の当たる上部の色を変えていました。公園管理事務所横の見本園のハゼノキも、毎年美しく紅葉しますので是非ご覧ください。
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 芝生地の四阿(あずまや)近くのイチョウ。隣同士でも色付くスピードが異なるようですね。個体差がはっきりと表れていました。
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 園内では約30種類の桜が植栽されていますが、その中で最も早く開花するのがこちらのフユザクラ。花木園でぽつぽつと咲き始めていました。開花時期は長く、来年1月頃まで楽しむことができます。紅葉に心躍る季節ですが、少し先の春を愛でるのも良いですね。
 園内を歩かれる際は、暖かい恰好で散策をお楽しみください。

2014/11/17

桜田門の閉門と櫓の内部見学会

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 閉門された高麗門。正面右側のくぐり戸から出入りができます。
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 新原講師による門の造りと改修箇所の説明を聞き工事の大変な様子がわかりました。
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 松藤講師による改修工事レクチャー後、直接その旧素材に触れ時代を感じることが出来ました。
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 閉門された渡り櫓門向かって右側のくぐり戸から出入りができます。

 昨年6月に文化財保護のための工事を終えた国の重要文化財である桜田門にて、環境省による大扉を閉門する催しが行われました。
渡櫓門と高麗門の大扉を閉め小さい扉(潜り戸)のみの通行になり、枡形門の中から城門の雰囲気を味わうことが出来るというものです。
 当日協会ではこの閉門の催しに併せて、工事に携われた(株)文化財保存協会の新原朋史氏、松井建設(株)の松藤種好氏のお二人の講師による保存工事に拘る解説と渡り櫓の内部見学会を開催しました。
現存する桜田門は、関東大震災の被災ののち大正15年に当時の宮内省によって解体修理がなされました。
今回は大幅な仕様変更は行わず、門の構造部も必要最低限の補強や塗装補修を実施したという解説。
廊の内部では肉眼では見えにくい当時の書き込みなども赤外線を当てることにより確認することができ驚かされました。
 渡櫓門の内部見学会では、屋根瓦補修や大正期との比較による外壁の漆喰壁の塗り直し、少しでも良好な古材を残す木部修理を行われたという、文化財ならではの工法の解説をしていただきました。普段は見られない内部の造りを見学し、実際の補修素材を手にすることができ、皆様大変ご熱心に聞き入っていらっしゃいました。
 日本の建築技術を駆使して行われる重要文化財補修工事の丁寧な解説と内部見学。参加者の皆様に文化財保存の大切さを肌で感じていただく、大変貴重な機会となりました。

お散歩ポケット5

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 11月のお散歩ポケットのテーマは「葉っぱの観察」です。
今月はワークショップもメニューに含まれ、楠公レストハウスにて実施しました。楠公レストハウスは窓が大きく気持ちの良い空間です。
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 受付はインフォメーションコーナーです。今回は5名のご予約に当日ご参加の2名様。台風の予報にも拘らず、ご熱心なご参加ありがとうございます。

 観察会のスタートは「ご自分サイズ」の計測です。この作業をしているうちに、参加者の方々が仲良しになってくださり、初めてお会いしたとは思えない楽しい雰囲気になってきます。少しずつ心も体も‘自然観察モード’に変換です。
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 歩幅はどれくらいでしょう・・・。広い皇居外苑の自然を観察する時にご自分の基準サイズがあると、樹高の高い大きな樹も身近に感じていただく良いきっかけになります。
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 目を閉じて静けさを感じ、鳥たちの声を聴き、木の実をポケットケースで観察し、外苑の樹々の 様子を観ながら巡り、落ち葉を拾い集めているうちに、影ができるほどのお天気になりました。皇居外苑の人気もの、カツラの樹に到着です。香りや色、葉の薄さや葉柄の付き方、何気ない一枚の葉に驚きが満載です。
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 今回は本日の旬の情報として、桜田濠のユリノキ並木の紅葉を観て、‘冬鳥にご挨拶’・・・の予定が、300羽近くいるはずのカモたちが移動していていないのです・・・。皆様に観察していただけなくて力を落としている担当者に、参加者の方が反対に「生き物だからね」と優しいお言葉。そう。自然は思い通りにはなりません。カモたちがいてもいなくても、参加者の方々はとても楽しそう!
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 今日はお散歩から帰り、楠公レストハウスでのワークショップです。事前に作成しておいた押し葉と本日ご自分で拾われた落ち葉を合わせて、メモリアル栞作りをしました。落ち葉の選択やレイアウトに皆様真剣なご様子。そして楽しいおしゃべりが続きます。午前の部はここで終了です。とても素敵な作品が出来ました。

楠公レストハウスでランチを召し上がっていただきながら皇居外苑の地理や歴史についてご案内。午後は東御苑と北の丸公園をお散歩です。
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 東御苑では部分的に真紅に色づいたトウカエデが迎えてくれました。天守台に向かいます。
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 「ツワブキがこんなに一度に満開なのを観るのは初めて!」ツワブキの葉は大きな丸い葉ですね。まるで蓮池のようです。
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 歴史の舞台に思いを馳せている大奥や中奥址の広い芝生の向こうではジュウガツザクラと紅葉が見事なコントラスト。
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 天守閣近くの「マンサク」の紅葉です。色の美しさはもちろん、その形は面白さに気づき、「葉っぱ」の魅力に惹き込まれた参加者の皆様でした。
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 そんな気持ちでその足元のカモメギクの輝く黄色を観ると感動もひとしおです。カモメギクは大変珍しく、目にする機会の少ない花です。満開のカモメギクに出会えた喜びが参加者の皆様を包みこみます。
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 北桔橋門から北の丸公園へ。北の丸公園は皇居の森と連続性を大切にした、文化の香り豊かな森林公園です。こちらは樹齢推定150年といわれるトチノキです。この辺りは小鳥たちの声がいつも聞こえてきます。
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 いったい自分がどこにいるのかわからなくなるほどの深い森。「東京とは思えない」という呟きを耳にしながら、創立50周年を迎えた武道館の前のフォレスト北の丸にて観察会を終えました。皆様から参加前より皇居外苑への親しみを増していただくご様子がうかがえ本当に嬉しく思います。皇居外苑の魅力を多くの皆様にお知りいただけますように。

 12月のお散歩ポケットは12月4日(木)13:30~「皇居外苑の冬の鳥たち」です。お濠の鳥たちの羽根の模様や美しさやオスとメスの違いなど、ゆっくり観察してみましょう。

2014/11/11

11月の皇居外苑の紅葉

 日当たりの良い場所から見事な紅葉が、風と共にくるくる舞います。
11月の皇居外苑の紅葉の様子を、写真でお楽しみください。
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 冬鳥も400羽近くになりました。
白鳥の周りで点々に見えるのがカモたちです。
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 気持ちの良い秋の一日、皇居外苑にお出かけください。

2014/11/05

10月23日ガイド付散策

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 楠公レストハウスで集合して全体のお話です。
本日は歴史にご興味の深い参加者の方々で、桜田門と二重橋をお話しするコースになりました。
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 祝田橋を外から桜田門に向かいます。 
「花の輪」タイルは100m間隔で皇居外周に敷いてあり、探しながら歩くと散策が楽しくなります。
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 桜田門や二重橋の説明を、図をご覧いただきながらわかりやすくお聞きいただきました。
当初のご予定を変更。東御苑コースも延長してご覧いただくことになりました。
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 大手門で迎えてくれたのはアオサギです。
歴史にご興味の深い参加者の皆様に、皇居外苑の思いがけない豊かな自然にもご興味をお持ちいただくことが出来ました。
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 東御苑の歴史の話に惹きこまれます。
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 秋に生える四方竹シホウチクは、10月のこの時期に生える切り口が四角い竹です。
東御苑にはこの他キッコウタケ、キンメイチク、ギンメイチク等が並ぶ珍しい竹林が有ります。興味は尽きなくとうとう時間になってしまいました。
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 お名残惜しく。
11月3日の桜田門の見学会にもご参加いただけることになりました。
これからもどうぞ皇居外苑をお楽しみください。

2014/11/04

北の丸公園の歴史を訪ねて

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 園内各所でケヤキやニシキギ、ハゼノキなどが色付き始め、深まりつつある秋を存分に感じられるようになりました。今回は北の丸公園内で今なお残る、江戸城跡建築遺構をご紹介します。
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田安門(高麗門)
 九段下駅から5分ほど九段坂を上ると、左手に大きな門が見えてきます。北の丸公園の入口の一つであるこの門の名は「田安門」。高麗門(こうらいもん)と渡櫓門(わたりやぐらもん)からなる枡形門です。田安門は現存する旧江戸城建築遺構では最古のもので、国指定重要文化財に指定されています。現在の門は寛永13年(1636)に再建されたものです。
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田安門(渡櫓門)
 先ほどの門をくぐると広々としたスペースがあり、また門があります。この広いスペースに侵入者を追い込み、渡櫓門から弓や鉄砲で敵を一網打尽にするという作戦をとっていました。 長い歴史を見つめてきた田安門は、今も公園を訪れるお客様を威厳と風格のある佇まいで迎えています。
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清水門(高麗門)
 清水門も田安門同様、国指定重要文化財です。創建年代は不明ですが、万治元年(1658)に再建されたものであることが分かっています。高麗門、塀、櫓門からなる形式で、田安門とは少し異なります。こちらも北の丸公園への入り口の一つ。
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清水門(櫓門)
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 清水門をくぐり園内に入ると、大きな階段が目の前に広がります。こちらは雁木坂(がんぎざか)といって、江戸時代からそのままの形で残っている石と土のみで造られた階段です。あえて段差を高くすることで登りにくくし、敵の侵入を遅らせるという狙いがあったそうです。
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 清水門の外通りから牛ヶ淵を望むと、「大きな玉ねぎ」で有名な武道館の屋根が青空に浮かび上がっていました。春は桜で彩られた皇居のお濠とともに楽しめるので、写真撮影にお勧めのスポットです。この場所は比較的人通りが少ないので、清水門やお濠をのんびりと眺めることができますよ。
  美しく色付き始めた紅葉と歴史に思いをはせて、北の丸公園で心安らかな秋のひと時を過ごされてはいかがでしょうか。

2014/10/29

冬鳥の到来

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 今年もお濠に冬鳥たちがやってきました。
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 「馬場先濠にキンクロハジロが2羽入ったよ!」
の知らせを受けてビューポイントの桜田濠に行ってみると思いがけない大量のカモたちの到来でした。
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 留鳥のカイツブリがその様子をじっと眺めているのですが、カモたちがカイツブリの方に泳いでいくと「プクン」と水中に潜ってしまいます。
鳥たちは、どんなことを考えているのでしょう・・・。
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 地上の芝生広場ではスズメたちが水浴びです。
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 芝生のキノコを夢中でつついている可愛い様子も見られました。
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 今、皇居外苑は秋のキノコシーズンでもあります。
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 大きなものから小さなものまで、いろいろなキノコに出会えます。
キノコ達は松や他の樹木や植物とも菌根関係などで共生しています。
もし見つけてもどうぞ採ったり蹴ったりせずにそっとご覧ください。
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 馬場先島のケヤキも彩りを深めてきました。
松の濃い緑が紅葉を一層引き立てます。
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 カツラの葉は絨毯になりました。
秋も深まり、散策に気持ちの良い季節です。
どうぞ双眼鏡をお持ちになり、皇居外苑のバードウォッチング、自然観察にお越しください。

2014/10/23

桜田門の閉門と通行

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 国指定重要文化財「旧江戸城外桜田門」は昨年6月に平成の保存修理工事を終えました。
11月3日(月祭)10時~16時まで、当時の城門の雰囲気をご鑑賞いただけるよう、枡形門大扉が閉門され、小さい潜り戸をご通行していただけます。
また当日10時半より同工事に携わった技術者による工事の解説と見学会を行います。
先着20名様。FAXにてお申し込みをお受けいたしております。
(下記参照)
「140929_2.docx」をダウンロード
「fax.xlsx」をダウンロード
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 昔はこの附近に桜が多く、桜田郷といわれていました。
憲政会館に「桜の井戸」があります。
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 桜田濠を更に進むと「柳の井戸」の看板があります。
「この堤の下に柳の井戸があります。近くの、もと伊井候藩邸表門にあたる所にある桜の井戸とともに、江戸時代から名水として知られ、当時の通行人に喜ばれていました」

 桜の井戸の後方に井伊直弼のお屋敷があり、桜田門とは目と鼻の先でした。
井伊直弼が、安政7年(1860)3月3日上巳の節句に桜田門から登城に向け、このわずかな距離を行く間に暗殺されたのが桜田門外の変です。

 皇居外苑に歴史を尋ねにお越しください。
協会では12月6日「皇居探訪セミナー」も開催します。
皆様のご参加をお待ちしています。

2014/10/21

秋満開の北の丸公園

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 日を追うごとに秋の深まりを感じる今日この頃。
園内芝生地のケヤキは、早くもところどころ色付き始めています。
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 吉田茂像裏の花木園へ行ってみると、ふさふさとした穂を持つ大きな猫じゃらしのようなチカラシバが、一面に広がっていました。触れてみるとまるで動物の毛の様な気持ちの良い触り心地。
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 この季節、園内散策中のお客様が、思わずグリーンアドベンチャー(樹木の名前や特徴が書かれたもの)をめくって見たくなってしまうのが、こちらの樹・・・
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 美しい真赤な実をたくさんつけたクロガネモチです。実は10月~2月まで観賞でき、長期で楽しむことができます。 クロガネモチは、名前に「カネモチ」という言葉が入っていることから縁起がよいとされ、庭木によく利用されるそう。41_2
 ツワブキは園内で見られる秋の花の代表。少しずつ咲き始めています。
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 花が段々と少なくなっていくこの時期に、明るい黄色が元気をくれます。日当たりのあまりよくない場所でもしっかり育つツワブキ。管理事務所近くでは群生をご覧頂けます。
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 公園西側では、以前紹介したフジバカマが見頃。優しい桜餅の様な香りを是非お楽しみください!

2014/10/17

お散歩ポケット4

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 10月のお散歩ポケットのテーマの「木の実と小鳥」は季節を少しだけ先取りした企画です。
秋の深まりと共に木の実が少しずつ色づいていく様子や、冬の渡り鳥たちの到来、季節の移り変わりを観察会の後にワクワク待ち焦がれていただきたくて、早めの10月にしてみました。
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 今回は女性3名のご参加です。
お忙しいスケジュールの中「今月だけ参加できるから」とご参加くださった方、車で通りかかることはあっても今までゆっくり来ることがなかったので・・・という方。
ようこそ皇居外苑へ!
気持ち良い芝生広場をごゆっくりご堪能ください。
始めは「カツラ」の樹の下で木の実のパーティです。カツラは丸い葉と秋の甘い香りが特徴の、小鳥たちもよく集まる樹です。
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 今回の観察会で大人気だったのがコブシの実でした。
糸でユラユラと揺れて小鳥を誘う木の実の作戦です。
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 近くにハクセキレイが尾を縦に振りながらやってきました。
双眼鏡で見ると背中の模様もはっきり見え、色が薄いので幼鳥のようでした。
スズメやカラスも双眼鏡を通すと違った様子が見えてきます。
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 お昼は楠公レストハウスで。
「こんなところにこんなレストランがあったなんて♡」
ドリンクバーもお料理も美味しいとご満足いただけました。ぜひこれからもご利用ください。
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 広場の片隅にきれいなモミジの翼果を見つけたので食後に折り紙で折ってみました。
和田倉噴水公園で飛ばしてみたところ、クルクル回る様子に感動です。
和田倉噴水公園はスズメやシジュウカラが子育てをしている様子が見られる公園です。
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 午後は芝生広場で観察した木の実がどこに生っているかを探しながらの観察、探鳥会です。
東御苑で植物や鳥だけでなく歴史もお楽しみいただきました。
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 ススキをバックに十月桜が可憐にほころび、皆を迎えてくれました。
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 シジュウカラ、ヤマガラ、キビタキ、ヒヨドリ、メジロ・・・
静けさの中で鳥たちの声を聴きながら観察会を終えました。

 「木の実の不思議さに感激」「季節をずらして何回も訪れてみたい」とのご感想。
どうもありがとうございました。お待ちしています!

11月は6日(木)・16日(日)になります。